僕が言葉にすることができること。

あっという間に三月に。
引っ越しの事を書こうと思っていたのだけれど、うまくまとめることができずに更新が止まってしまっていた。いろいろと書きたいことがあっても、それをどんなふうにまとめればいいのか分からなくて...

村上春樹が「ノルウェイの森」で、記憶が鮮明な時はどこから書き始めたらいいのか分からない、というような事を書いていた。
もちろん、日記はその時感じた事を書き記しておくから、意味があるのかもしれない。けれど、すぐに言葉に置き換えることが難しいこともある。思い出を振り返って懐かしむのとはちょっと違うのだけど、後日になってからの方が、その時の感情を上手く表現できる気がする。日記を書くこと自体、その日の出来事を振り返っている訳だけど、それよりもっと時間がかかるっていうのかなぁ。
でも一方で、完璧な言葉なんてないとも思う。振り返れば振り返るたびに、「僕が言葉にすることができること」は変化していく。だからこそ、僕は想いを言葉に変えて残そうとしている。その時しか書き記すことのできない、その時の記憶として。

なるべく新鮮な気持ちを残しておきたいという想いと、少し時間をおいて熟成した形で自分の想いを残しておきたいという想いが両方ともある。
どちらか、折り合いをつけるのは難しいけれど、日記はできるだけ新鮮な感覚を書き留めておきたいなぁと思う。そして、日々書きとめていく中で、それがまたどこかで新しい気付きや考えに結びついていったらいいのかなぁと。

上手くまとめられないけれど、とりあえず今僕が感じていることをここに。